2009年05月18日

友部正人

友部正人のライブに行って来ました。
場所は前原の古い民家を食事処にしたお店。

お客さんは数えるほどだった。(30~40名位かな。)

ギターと、ハーモニカだけで、ひとり歌う友部正人。
当初それほど期待していなかったが、しぼり出すような歌声で歌う、
彼のひとつひとつの歌に魅せられた。
ギター一本だけで歌う歌だが、その歌たちは皆、圧倒的な存在感を持っていた。
それはフォークではなく、ロックでありパンクであった。

友部の歌の素晴しさは、歌の歌詞にあると思う。
彼の歌詞は単純な言葉の中に豊かなイメージを連想させ、その歌詞(言葉)の
ほとんどが聴く人の“物語”になっていく。
 
   どこへ行くのかこの一本道 
   西も東もわからない
   行けども行けども見知らぬ街で 
   尋ねてみても誰も答えちゃくれない  
   だからボクももう聞かないよ               「一本道」

   ふられるだけふられちまえばいい
   使えるだけ命使い果たせばいい
   雨みたいに無邪気になって
   何もかもぬらしちまえばいい        
   どうして君は行ってしまうんだい
   どうして僕はサヨナラって言うんだい           「にんじん」

   このぼくを精一杯好きになっておくれ
   そして、今度の夏が来たらさっさと忘れておくれ
   このぼくを大切になんて扱わないでほしい
   君を大切な人だなんて思わせないでほしい         「反復」


   はじめぼくはひとりだった
   線路端にもたれ大きな月を見ていた
   話しかけるのもぼくならば
   それに答えるのもぼくだった
   目の前を貨物列車が通り過ぎて行った
   ある日ぼくは素敵な言葉を見つけた
   そしてはじめてさびしさを知った            「はじめぼくはひとりだった」


もっともっと友部正人の歌を聴いてみようと思っている。

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Posted by Hirao club at 02:21│Comments(2)音楽
この記事へのコメント
2009年のブログにコメントするのもなんなんですが、「はじめぼくはひとりだった」の最後の歌詞、「素敵な言葉を見つけて、初めてさびしさを知った」の部分で『素敵な言葉』とは何かを一切説明しないところがたまらんですよね。
聞き手が自由に解釈してくれ的な、聞き手も能動的に音楽に触れなければいけない瞬間というか。本当に素晴らしい歌詞だと思います。
今、巷に溢れる「青春応援歌」的な鬱陶しい歌詞や説明過剰な歌詞には本当に辟易とさせられます。
どっか、気概のあるテレビマンやCM関係者、映画製作者が友部氏の歌を主題歌とかにしてくれないかなぁ・・・そしたら、何か変わるような気がします。
Posted by 寝息 at 2012年07月07日 12:58
コメントありがとうございます。
本当にその通りだと思います。
Posted by Hirao clubHirao club at 2012年07月07日 16:38
 
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