今までやってみたいと思った事はほとんどやってきて、「もう十分だよ」と言っていいぐらい、
やりたい事がなくなっていた。しかし、ここ数年ハマっているものがある。
ゴルフである。ゴルフをやらない人には分からないかもしれないが、今日から数回ゴルフについて、
思っている事を書いてみます。
ゴルフの最大の魅力は「理不尽」なところにあると思います。まぁ世の中、理不尽な事ばかりである。
そんな世の中をストレスが溜まらないよう生きていくためにゴルフは
非常に役にたつと思っている。
通常スポーツは、また他の事においても「努力」した分だけ報われると言います。
ところがゴルフは「努力」したからといって必ずしも報われるとは限らない。
(しかし、努力しないとさらに報われないですが)
大体他のスポーツは何年もやれば、始めた時のようなことはしないと思います。
ところがゴルフは何年やっても初心者の時のようなことをやってしまいます。
シャンク(クラブのネック部分にボールが当たり、横に飛び出すこと)したり、
ダフり(ボールの手前を打つこと)をやったり、スライス(ボールが大きく右に曲がること)がでます。
プロゴルファーでもやってしまいます。
また、不運なことも起こります。木にあたってOBになったり、池に落ちることも。
せっかくナイスショットを打っても次が打つのに困難なところ(デボットなど)にボールが
あったりします。逆にラッキーなことも起こりますが。
250ヤード打っても、3センチ転がしても1打は1打です。これほど馬鹿馬鹿しく、腹のたつ
スポーツは他にない様な気がします。また同時にこんなに奥の深いスポーツもないのでは。
ゴルフはラウンド中、監督もいなければ、コーチもいません。
判断が迫られる場合、自分自身で決断しなければなりません。思い切ってグリーンを狙うか
刻んで手前に打つか、どのクラブを選択するか、どの方向に打つか等など。
こういった場合、物事をひとつの方向だけで見てはいけません。様々な状況をすばやく
インプットして、決断しなければいけません。一方向から見ることしかできないで判断すれば
過ちを犯す危険性は果てしなく高くなります。また、バランス感覚も非常に大切になります。
強引な攻めばかりではなく、時には引いたり、すりあわせたり。まさしくマネジメントです。
ごまかそうと思えばできるけどごまかさない。スコアが悪くても、不運なことが起きても
誰にも文句は言わない。自分で物事を見極め、そして自分で判断し、それによって
何が起きても受け入れる。そしてそんな時にどんな態度をとるか、品性も問われる。
これほど精神修業の場になり、自己責任を体感できるものはないと思います。
どうでしょう、日々日常でもゴルフと同じような事が起きてませんか?その時あなたは・・・。