スパースターが逝ってしまった。
僕にとっては遠い遠い星のように見上げていた
人でした。
その人がよく来ていた神戸のお店で
僕は何回も会ったことがある。
僕なんかより近しい人はたくさんあるだろうし
こんな風に知ったふりして書くのはどうかなと思ったけど…
そのお店にはいつもひとりでふらりと現れ、
1、2杯飲んですぐに帰られていた。
そこのマスターとちょっとだけ話して、でもあの声で、
店に高笑いが響いていて、よく笑うひとやなと思っていた。
あれだけ何でも手にしてきた人に見えたけど
何か孤独そうに思えた。
でも、決して偉そうにはしてなくて、気さくな人でした。
ほとんど他のお客と話しすることなどしない人でしたが、
3回ほど、少しの時間だけど、話しをしながら飲んだことがある。
何せこの方だからと、緊張したが冗談ばかりで、やっぱ関西の
人やなと思った。
ずっと憧れの人やったから、自分にとっては夢のようなひと時でした。
人の寿命は決まっているのかな。普通の人の何倍もいろんなことを
やられたから、逝くのも普通の人より早く逝ってしまったんでしょう。
その人と会った店に電話したら、所縁の人達がずっと飲んでいるらしい。
マスターが「残ったもんが頑張らんとな」と言っていた。
ずっと目標で、とても真似はできないし、追いつけもしないけど
あの高笑いだけは同じようにしていきます、平尾さん。