Someone Like You　

加藤和彦が亡くなって１ヶ月が過ぎた。僕もショックから少しは立ち直り
何とか記事が書けるようになった。

小学３年生（だったと思う）の僕は、学校帰りの道すがら、友達と毎日のように
～オラは死んじまったっだ～と歌っていた。
～天国よいとこ一度はおいで、酒はうまいし、姉ちゃんはきれいだ。ふぁ　ふぁ　ふぁ～と
いうとこが好きだった。　
小学６年生の僕は、松下の住宅のコマーシャルソングだった「家をつくるなら」がTVから
流れてくると、ほのぼのとしたいい歌だなぁと思い、
北山修とデュエッﾄで歌う「あの素晴しい愛をもう一度」を聴いて、なんて
きれいな歌なんだろうと感動し、従姉のお姉ちゃんから、明星の付録の歌本を
もらい、この歌の歌詞を必死で覚えていた。
中学になったばかりの僕は、吉田拓郎の「結婚しようよ」を聴いて、アレンジのかっこよさが
気に入り、この曲が入っているLPレコード「人間なんて」を、今は無くなってしまった
レコード屋さんに自転車で買いに行った。
拓郎、かぐや姫、陽水等々フォークソング旋風が吹き荒れる中学の時、サンタナが好きな友達と
二人で「タイムマシンにおねがい」と竹田和夫率いるクリエイションを聴いては悦に入っていた。
ロキシー・ミュージックの全英ツアーにおいてオープニングアクトを終えた後の「オールナイト
ニッポン」でのロンドンのお話しは、本当にお洒落でスノッブだった。
学生時代、アルバイトで稼いだお金で買ったアルバム「HOT! MENU」は擦り切れるように
なるまで聴いた。
村上龍の番組に当時の奥さんである安井かずみと出演して、話しをしている二人は本当に
かっこよかった。
沢尻エリカが輝いていた映画「パッチギ!」の挿入歌の「イムジン河」はやはり素晴しい。
ミカバンドのヴォーカル、桐島かれんは好きではなかったけれど、木村カエラは大好きだった。
最後に作ったバンド、VITAMIN-Q もかっこよかった。

いつでも先鋭的な曲作りを行い、ぼくの大好きなイギリスの音楽・ファッション・文化を
いつも紹介してくれた。
彼ほどオシャレな人はいなかったと思う。オシャレにも本質があると彼から学んだ。

音楽ばかりか、その生き方を切り開いていってくれた、スマートな生き方の人だった。
ご冥福を心からお祈りいたします。

今日のお薦め
　サディスティック・ミカ・バンド
　　　　　　「20 Songs to 21st Century -BEST OF SADISTIC MIKA BAND」