2010年02月04日

竜馬暗殺

近頃ブームの「坂本龍馬」。大河ドラマに便乗してか、本屋さんにも
たくさんの本がコーナーをつくって置いてある。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は何回も読んでいるし、大河ドラマの龍馬は
北大路欣也のものを子供の頃見てるし、京都伏見の寺田屋も、長崎も神戸も
何回も行ってるし、幕末のことは武田鉄矢に負けないぐらいしゃべれるし、
今さら「龍馬」?

でも今日は龍馬の映画を紹介します。

「竜馬暗殺」  監督: 黒木和雄 出演: 原田芳雄, 石橋蓮司、松田優作

坂本竜馬が暗殺されるまでの、最後の3日間を描いた時代劇。
竜馬を演じるのは原田芳雄、その同輩・中岡慎太郎を演じるのが石橋蓮司、
竜馬につきまとう若者・右太役は松田優作、他にも桃井かおり(今とあまり
変わらない。女性、いや失礼女優はおそろしい。)が出演している。

チャンバラの面白さをふんだんにとりいれ、史実から出来るだけ遠去かることで
歴史的なリアリティを表現した映画である。

慶応3年11月13日、雨の中を尻からげしてふんどし丸見えで走る竜馬。足は
と見れば皮靴。このぶざまな姿が、いまうごめき始めた新しい時代の予感への
不安を象徴している。竜馬は早すぎた革命家かだったの。

竜馬は勤皇派からも佐幕派からも危険思想と見られ、そんな竜馬を狙わざるを得ない
立場に追い込まれたのは、かつての同志、陸援隊々長・中岡慎太郎である。一方、
竜馬を狙う薩摩藩士・中村半次郎配下のテロリストで右太という少年がいた。右太は
幡の弟であった。
”ええじゃないか”踊りの狂乱にまぎれて女装して逃げる竜馬に、友情と任務の板挟みに
悩む慎太郎は奇妙な愛情を抱く。

この映画は青春の真実が秘められているし、革命を夢見る哀しい「革命戦士」たちへの
レクイエムである。

追記・・・しかしこの映画の一番は中川梨絵ですな。(神代辰巳監督との「恋人たちは濡れた」
                                もよかったが)


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Posted by Hirao club at 00:02│Comments(2)映画
この記事へのコメント
この映画、学生時代に見てます。
でも、あんまり印象に残ってないです。
中川梨絵にいたっては、そうだったっけ???
女優は変わらない人と変わっちゃう人といますよね。
Posted by 理乃 at 2010年02月04日 23:45
ATG映画らしい前衛性・実験性のある映画でしたから
娯楽映画とはちょっと言えない映画でした。
Posted by Hirao ClubHirao Club at 2010年02月05日 23:15
 
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