2010年06月25日

長崎オランダ村

仕事がら外に出た時は、11時40分位から13時30分位まで
何もすることができない。この時間帯に食事をすればいいのだが、
この時間帯はどこもお客が多く、1日の内、食事をした後にだけ
煙草を(フィルター付きのシガー)吸う私は、なるべく人が少ない
時間に食事をして、シガーを吹かすようにしている。
で、この時間帯は本屋で時間を潰すか、最近はブックオフで過すことに
している。昨日はとあるブックオフでいろいろ見ていると、いいものを
見つけた。今回はCDではなく本。しかも値段が105円。
その本は村上龍の「長崎オランダ村」。
彼の作品は大好きで、ほとんど読んでいると言っても過言ではないが、
特に好きだったのが「走れ!タカハシ」「テニスボーイの憂鬱」と
この「長崎オランダ村」であった。
この本、以前読んではいたのだが、またいつか読みたいとずっと思っていて、
よく行く、昔「スマッシュ11」というラジオ番組をやっていたアナウンサーが
館長の図書館で捜しいたがなくて、昨日ブックオフで見つけた時は、初恋の
人にでも会ったかのように嬉しかった。(しかし、初恋の人が105円であった)

この本は、村上龍を投影した主人公が高校の後輩に頼まれて講演のために長崎に行く。
物語のスタートは長崎空港にこの後輩が主人公を迎えに行くところから始まる。
講演の後に食事をしながら、後輩自らが手がけた
「長崎オランダ村 ワールド・ミュージック・フェスティバル」の話しを始める。
大半は二人の会話によって構成されている。
長崎弁で会話される、フェスティバルに集められた世界中の大道芸人やダンサーたちの
騒動顛末話が実におかしく、楽しい。しかしその会話の中には、いろんなテーマが
含まれており、日本人が日本にいては気付くことのできない世界観や文明観が見れる。
この騒動顛末話最後の「打ち上げパーティー」は感動的である。

まぁ、この本の一番のテーマは「楽しく人生を生きるには、どうしたら良いのか?」という
ことであろう。そのことを昔読んだ時にも思ったし、今回もあらためてそう思った。
あっという間に読めます、お薦め!

今日のお薦め



今日の推薦曲

Ojos de Brujo /Respira





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Posted by Hirao club at 00:24│Comments(0)
 
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