2008年03月30日

ショーケン

 萩原健一の自叙伝「ショーケン」を読みました。

 僕ら昭和の時代に育った子供達の最大の楽しみは、TVであった。
 今みたいに、iPODもDVDもなく、映画もそんなに観に行くことも
 許されない時代に、TVから聞こえてくるアイドル達の歌声と、ブラウン管
 の向こうの世界はあこがれの世界であった。
 
 たくさん観てきたドラマの中で、個人的にベスト5に入るのが、「傷だらけ
 の天使」と「前略おふくろ様」である。その作品の主役がショーケンこと
 萩原健一である。

 この本から、萩原健一という人は非常にストイックで、純粋な人であり、
 あまりに熱心な為に時として周囲と摩擦を起こすのですが、その情熱は凄い。
 狂気さえ感じる。自分がいい仕事をしたいがために、いろいろとスタッフ等に
 口出しもする。しかしそうできるのもよく勉強しているためで、実際に多くの
 映画も観ているし、たくさんの本も読んでいる。だからいい加減な他人が
 許せないし、自分がとつい気負ってしまう。
 しかしこれだけの熱意を持って仕事をしている人がどれだけいるだろうか。
 それだけ懸命に生きているということであろう。

 また、この本に書かれているいろんなエピソードから、ワルでありながら真面目な、
 優しい性格も兼ね備えているショーケンが伝わってきます。そんな性格が女性
 にも、男性にも魅力を持たれるのだろう。

 セックス、ドラッグ&ロックン・ロール 
 ロックそのものの人生を歩んできた、生真面目な不良少年「ショーケン」。

 彼のファンでよかった。

   


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Posted by Hirao club at 22:51│Comments(1)
この記事へのコメント
ショーケンのファンです。
よかったら、ブログ、遊びに来てください。
Posted by showken-fun at 2008年03月31日 00:45
 
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