2008年09月30日

本はともだち(9月)

9月もあっという間に終わりました。9月に読んだ本たち。

①「名短篇、ここにあり 」 ・・・・・・・北村 薫 ・ 宮部 みゆき編
  日本には面白い短編は数々あります。その中で本の目利き二人
  (北村 薫 ・ 宮部 みゆき)が迷い、悩み、選び抜いたとっておきの
  お薦め短編12篇。
  半村良、黒井千次、小松左京、城山三郎、吉行淳之介、山口瞳等々の
  作家の面々。日本を代表する作家の意外な逸品、何か胸に残る味わい深い
  短篇が揃っています。
  城山三郎の「隠し芸の男」がいい。身につまされ、やるせない気持ちになる。
  そしてふたり(北村 薫 ・ 宮部 みゆき)が語り合う巻末の「解説対談」。
  これがまたいい。

②「マネー・ボール」 ・・・・・マイケル・ルイス (著)
  今年も、松坂、イチロー、その他たくさんの日本人選手が活躍したメジャーリーグ。
  そのメジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1で
  しかないのに、成績はほぼ同等。それはゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの
  革命的な考え方にある。
  その考え方には、斬新なアイデア、人の活かし方など知的興奮を覚える個所が多い。
  マイケル・ルイスが書きたかったのは頭の使い方、ものの考え方だったと思う。
  「金を使わなくとも強いチームは作れる」。

③「バカ社長論」・・・・・・山田 咲道 (著)
  バカ社長、ダメ上司の行動が会社を破壊する。会社は、社員と社会から生かされている。
  社長も会社の歯車のひとつ。
  本書を貫く筆者の理論。
  ・すべての仕事に理論がある。
  ・人は感じて動く動物である。
  ・会社は人の集合体である。
  バカ社長に限らず、他人の意見に耳を貸さない、人を信頼しないバカが問題を起こす。

④「プロ野球 人生の選択」・・・・・二宮 清純 (著)
  誰にでも「人生の選択」のときがある。自らつかみ取る「選択」もあれば、「選択させられる」
  こともある。プロ野球選手にとっての「人生の選択」について描いた作品である。
  プロ野球選手にとって「人生の選択」とはなにか。そして彼らの選択すなわち生き様が、
  一般社会に生きる我々にいろいろな示唆を与えてくれる。
  一見才能があれば通用するように見えるプロ野球の世界でも、その才能を開花させるには、
  本人が自分を冷静に客観視できること、そして優れた指導者と巡り会うことが必要である。
  (球団の事情や監督やコーチとの相性、使われ方の運、不運等に大きく左右される)
  プロ野球だけに限らず、人生で大切なのは人との出会いである。

⑤「自分の事は棚に上げて 」・・・・・吉田 拓郎 (著)
  吉田拓郎の珠玉のエッセイ42篇。
  拓郎自身の事。愛すべき仲間達と美しき女性達の事。吉田家の事(愛する妻、母、そして亡き父)。
  拓郎は私にとって永遠の憧れの存在です。
  柴門ふみによる解説もいいね。

     

    


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Posted by Hirao club at 22:55│Comments(0)
 
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