2008年10月14日

MURAKAMI

 日曜、祝日と連休だったので、一気に本を2冊読みました。
 その内の1冊「MURAKAMI」の紹介。

 「MURAKAMI」とは、76年「限りなく透明に近いブルー」でデビューした村上龍と
 その3年後に「風の歌を聴け」でデビューした村上春樹の二人。
 その二人の作品を、時代別に対比させて比較しながら、その時代精神を論じている。
 二人ともデビューの時から、時代の変化を洞察し、新しい生き方を問い続けてきた。
 そして今も二人は、対極的と言っていいぐらいそれぞれのヴィジョンをそれぞれの
 方法で描いている。
 
 著者は言う。

  「そのときの二人が共有した問題意識や、時代の視線が、そのまま私たちにとっては
  自分が生きた時代を映し出す鏡である。そしてそこに私たちもいたのだ」と。
  
 春樹のファンの方も龍のファンの方も、そしてお二人のファンの方、よかったら。

 しかし、自分は「限りなく龍に近い私」であります。

 MURAKAMI ― 龍と春樹の時代 (幻冬舎新書) ・・・・・・清水 良典 (著)

 


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Posted by Hirao club at 00:02│Comments(2)
この記事へのコメント
管理人様こんばんは。
「限りなく春樹に近いtak」です。

あのおセンチなムードがたまらないんです。先日も元同僚女子と飲んでいて村上春樹論に花が咲きました。いろいろありますが、デビュー作がいちばん好きです。今度「春樹ナイト」と称して、春樹好き同僚集めて(意外といました)飲み会したいです。

龍さんは、大学時代に「限りなく透明に近いブルー」を読みました。純だったんでしょうねぇ、どうしてもセックスにふける主人公に共感できませんでした。「コインロッカーベイビーズ」(映画化希望!)と「五分後の世界」が好きです。でもいちばん夢中で読んだのは「すべての男は消耗品である」だった気もします。あれくらい強気でものが言える人に憧れます。山田詠美の後書きがまた挑発的で面白かったですが。
Posted by tak at 2008年10月18日 22:59
コメントありがとうございます。
「風の歌を聴け」は、僕は先に映画を観ました。
監督大森一樹、主演小林薫、真行寺君枝 で、
たしか坂田明、そして鼠が巻上公一 でした。
60年代フランス、ヌーベルバーグのオマージュ
的な映画でした。村上春樹というより、大森一樹
の世界でしたね。
お時間が許せばお隣の姫と一席。出て参ります。
Posted by Hirao ClubHirao Club at 2008年10月19日 00:08
 
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