高峰秀子という生き方

Hirao club

2013年08月21日 21:12

連日とにかく暑い。例年からすれば異常な温度である。

来年から地図の赤道は、沖縄上に描かれるらしい。(ウソです)

そんな暑い日の中、お盆は何日か休みを取った。

まとまった休みの日は、必ず本を数冊読むことにしている。

今回も図書館から6冊程借りてきて、朝から読書三昧の日々でした。

その借りてきた数冊の本はどれも良かったが、なかでも

特に良かったのが「最後の日本人」(著 斉藤明美)である。

今、日本にはかってたくさん居たと思われる人達がどんどんいなくなっている。(自分自身も含めて)

それは忍耐、努力、信念、謙譲、潔さ等を兼ね備えた人達。

日本人の美徳と思われたものを持った人達。

この本は「こんな人がどんどんいなくなってしまう。」と思われる人達へのインタビュー記事である。

登場するのは各界の方々25名。その冒頭を飾るのが昭和の大女優 高峰秀子さんである。

高峰秀子  
1929年(昭和4年)に映画『母』への出演で子役でデビューして以降、
戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した大スター。1979年(昭和54年)に女優を引退した後には
エッセイストなどとしても活動。

正直言って、私は彼女のことはそんなに詳しくなかった。(しかし高峰三枝子や前畑秀子との

違いぐらいは分かったいた。)自分にとって、昭和の女優は日活の女優さんたちであり、

他で好きな女優さんは、杉村春子さんと沢村貞子さんだけであった。

何百本と主演してあるにもかかわらず、観た映画は3本ぐらいかな。(「浮雲」「女が階段を上る時」
「名もなく貧しく美しく」)

「二十四の瞳」の優しくて凛とした大石先生も、「カルメン故郷に帰る」の純粋で

憎めないおきんも知らなかった。

この本を読んで、高峰さんの生き方、考え方に非常に興味を持った

その後、高峰教の伝道師、ザビエル斉藤明美女史の著書を数冊読み、益々

「女優高峰秀子」ではなく、「人間高峰秀子」に興味を惹かれることになった。

高峰さんは、女優だけではなく、素晴らしい著書も何冊も残してある。

現在それを食い入るように読んでいます。まだ数冊しか読んでいませんが

ユーモアとペーソスあふれる珠玉の本だと思います。

これからもいろんな事があるでしょう。そんな時に

高峰さんだったら「どう考えるだろう」「どう行動するだろう」と考えるかな。

そしてそれが、無意識の中で自分という人間の血や肉と

なっていくことになれば・・・。

(但し、その考え方はすべて正しいとは思えない。反面教師の部分もある。
 彼女の考え方は、彼女が歩んできた特殊な、稀有な人生に
 よるものだと言えるからである。これは彼女やザビエル斉藤さんの
 本を読めば解る)

ある意味素敵な方に会わせていただいた(本のうえで)斉藤明美さん

(今は高峰さんの養女になられている)に感謝です。

そして「高峰秀子という生き方」に出会えたことに感謝します。

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