7月の読書
①「純情ババァになりました」 著 加賀まりこ
「媚びない女優」加賀まりこのエッセイ。人としてかっこ悪いこと、
みっともないこと、恥ずかしいこと等、彼女の美学、勉強になりました。
自分に正直に生きる事、厳しく生きる事、そして、自分を信じて生きていく事の
大変さと大切さが身にしみます。
決して損得勘定で人とつきあわない、これが一番学んだことかな。
同じ女優の高峰秀子さんや加賀さんのような人は、人にも厳しいし、
一緒にいると緊張する人だろうが、こういう人が実は、
一番大切な人ではないかと思った。
②「アッコちゃんの時代」 著 林 真理子
バブルの時代の馬鹿男と馬鹿女の物語。小説だけどほとんどノンフィクション。
しかし、田舎出の土地成金は、どうしようもない、品のない馬鹿だね。
昔、一万円札で煙草の火をつけた馬鹿がいたけどほとんど同じ。
そんな馬鹿とつきあう女もどうしようもない。
金持ちのバカ息子の方は、さすがに育ちがいい分、イタリアやフランスの
バカ息子を思いだたせる。
著者も、ここに出てくる登場人物を完全に馬鹿にしていると思えるし、ほめ殺し的手法。
③「小説家 」 著 勝目梓
勝目梓氏、初の自伝的小説 。
「すべてが場当たりだった。努力と忍耐を避けてきた。向上心にも背を向けてきた。
漂い流れるように生きてきた。せめて目先のことであっても面白いことが欲しい。
それさえあれば生きていける。」 ドキっと胸にささった。