読書日記 7月(2014)

Hirao club

2014年08月02日 19:48

7月の読書

①「純情ババァになりました」  著 加賀まりこ
  「媚びない女優」加賀まりこのエッセイ。人としてかっこ悪いこと、
  みっともないこと、恥ずかしいこと等、彼女の美学、勉強になりました。
  自分に正直に生きる事、厳しく生きる事、そして、自分を信じて生きていく事の
  大変さと大切さが身にしみます。
  決して損得勘定で人とつきあわない、これが一番学んだことかな。
  同じ女優の高峰秀子さんや加賀さんのような人は、人にも厳しいし、
  一緒にいると緊張する人だろうが、こういう人が実は、
  一番大切な人ではないかと思った。

②「アッコちゃんの時代」  著 林 真理子
  バブルの時代の馬鹿男と馬鹿女の物語。小説だけどほとんどノンフィクション。
  しかし、田舎出の土地成金は、どうしようもない、品のない馬鹿だね。
  昔、一万円札で煙草の火をつけた馬鹿がいたけどほとんど同じ。
  そんな馬鹿とつきあう女もどうしようもない。
  金持ちのバカ息子の方は、さすがに育ちがいい分、イタリアやフランスの
  バカ息子を思いだたせる。
  著者も、ここに出てくる登場人物を完全に馬鹿にしていると思えるし、ほめ殺し的手法。

③「小説家 」  著 勝目梓
  勝目梓氏、初の自伝的小説 。
  「すべてが場当たりだった。努力と忍耐を避けてきた。向上心にも背を向けてきた。
   漂い流れるように生きてきた。せめて目先のことであっても面白いことが欲しい。
   それさえあれば生きていける。」 ドキっと胸にささった。

   

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