日曜、祝日と連休だったので、一気に本を2冊読みました。
その内の1冊「MURAKAMI」の紹介。
「MURAKAMI」とは、76年「限りなく透明に近いブルー」でデビューした村上龍と
その3年後に「風の歌を聴け」でデビューした村上春樹の二人。
その二人の作品を、時代別に対比させて比較しながら、その時代精神を論じている。
二人ともデビューの時から、時代の変化を洞察し、新しい生き方を問い続けてきた。
そして今も二人は、対極的と言っていいぐらいそれぞれのヴィジョンをそれぞれの
方法で描いている。
著者は言う。
「そのときの二人が共有した問題意識や、時代の視線が、そのまま私たちにとっては
自分が生きた時代を映し出す鏡である。そしてそこに私たちもいたのだ」と。
春樹のファンの方も龍のファンの方も、そしてお二人のファンの方、よかったら。
しかし、自分は「限りなく龍に近い私」であります。
MURAKAMI ― 龍と春樹の時代 (幻冬舎新書) ・・・・・・清水 良典 (著)